撮影でしなやかにビールマンスピンポーズを決めるのは、檀英恵さん(11歳)。バレエにまっすぐでストイックな彼女の生活は、小学生とは考えられないほどのハードスケジュール。毎日バレエに勤しむ英恵さんは、次なる第一歩に「バレエと勉強の両立」を掲げます。インタビューでは、ハードな練習も乗り越えることができた理由やこれからの夢についてお聞きしました。
6歳からバレエを始めたという英恵さん。保育園に通っている頃に観たキエフバレエ団の「白鳥の湖」公演が、バレエとの出会いだったそうです。今でも忘れられないくらいきれいで、自分でもやってみたいと思ったのがきっかけだったと笑顔で語ります。
バレエ教室に通い始めると、同世代のレッスン生の存在が刺激になったといいます。いまでこそ軟らかい体ですが、バレエを始めたての頃は体が硬く苦労したと話します。
ーーバレエを始めた当初に頑張ったことはなんですか?
英恵さん:まわりの子はわたしより先にバレエを始めていたので、早く同じレベルで踊れるようになりたいと思って。もともと体が硬かったので、お風呂上りにパパと妹と一緒に毎日ストレッチをしました。痛くてつらいこともあったけど、夢に近づくためと思って頑張りました。
ーー常に上のクラスを目指す英恵さんは、普段はどれくらい練習をしていますか?
英恵さん:いくつかの教室に通っていましたが、前の教室では火曜から日曜までの週6日。いまの教室では週5でレッスンをしています。1日でも踊らないと体がなまっちゃうので、毎日リビングで踊っています。
週5日のバレエレッスンと中学受験のための勉強を両立するハードな日々。整骨院の先生には、「体が常にフルマラソンを走っているような状態だ」といわれたのだとか。関節を痛めるのはよくあることで、常に筋肉痛との闘いだと語ります。
ーー小学生ながら体を酷使する生活のなかで、一番辛かったことはなんですか?
英恵さん:特につらかったのは、小学3年生の時に足底筋膜炎になったとき。ちょうどそのころ、高校生と同じクラスを受けることになって急に練習量が増え、使う筋肉も疲労の量も増えていったんだと思います。1ヶ月バレエができず、精神的にもつらかったです。
怪我をしてから扁平足や外反母趾などの不調が気になり、インソールなどの対策を始めたという英恵さん。今後は不調とうまく向き合いながら、勉強にも力を入れていきたいと語ります。
中学生はバレエ人生で大切な時期。バレリーナの成長に必要な3年間を、勉強に縛られることなく打ち込めるようにと受験を決心したそうです。
ーーバレエと勉強の両立に向けて意気込みを聞かせてください!
英恵さん:練習から帰ってくると21時を回っていることがほとんどですが、塾に通わなくてもいいように家族が協力をしてくれているので、勉強も頑張っていきたいです。これからも大好きなバレエができるように、中学受験も頑張ります!
バレエと読書を愛する小学5年生。