「楽しく子育てがしたい」。そう笑顔で語るのは、現在双子を妊娠している濱島美幸さん。制限の多い妊娠生活のなかでさまざまな葛藤がありつつも、明るくポジティブに捉えて過ごしているといいます。彼女の心をポジティブに動かしたきっかけや未来への希望をお聞きしました。
学生時代は陸上に打ち込んでいたという濱島さん。専門は短距離で、長野県大会3位、国体予選出場の経験もあるといいます。体を動かすことがとにかく大好きで、社会人になっても定期的にスポーツを続けていたようです。
ーースポーツに熱中されていたのは子どもの頃からですか?
濱島さん:はい。何かに熱中することが大好きで、ハマったらとことんやり抜くタイプです。妊娠するまでは週4でサーフフィットというジムに通っていましたし、朝晩30分ずつストレッチ、ランニングもしていました。
ーー妊娠してから一番キツいと感じたのは、やはり“運動の制限”ですか?
濱島さん:そうですね。双子なので通常よりも大きく行動が制限されました。妊娠当初はマタニティヨガとかマタニティスイミングをしたいなとイメージしていたんですが、お医者さんから『双子に安定期はない』といわれて。とにかく安静に過ごすことを心がけました。
妊娠をきっかけに運動が思うようにできなくなり、イメージしていたよりも「制限」が多かった双子の妊娠生活に、はじめは大きなストレスを感じていたといいます。今は旦那さんと歩数を見ながら近所を散歩するなど、制限のあるなかでもできるだけ体を動かせるように工夫をして生活をしているそうです。
スポーツが好きな濱島さんにとって体を存分に動かせないのはストレスでしたが、そのうち自然と意識が変わったといいます。
制限しなければならないのは運動だけではありませんでした。大好きな仕事もギリギリまで働きたいという想いがありましたが、体力的に続けていくことが難しくなり、法定通りに産休に入ることにした濱島さん。自分ひとりの体ではないことを感じて、心境が変化していったといいます。
ーー葛藤がありつつも気持ちの切り替えができたのは何故ですか?
濱島さん:だんだんと優先順位が変わって、この子たちが健康に育つのであればという気持ちが大きくなりました。『3つの心臓が動いている体をいかに健やかに保っていくか』と考えると、自然にそうなるんですよね。
お腹の中で2人を育てている分、体への負担も感じている濱島さん。骨盤が不安定で尾てい骨の痛みも感じているのだとか。
しかし、妊娠をポジティブに捉えることにしたと明るい笑顔で語ります。
ーー新たな一歩として「楽しく子育て」をかかげる理由は何ですか?
濱島さん:双子って大変ですねって言われるけど、楽しそうねって言われたい。大変そうと思ったら大変なので、とにかく何事も楽しんでやりたいというのが私たち家族の目標です。一緒に成長して楽しく過ごしていきたいです。
長野県出身。アパレル会社勤務。体を動かすこと、旅行、美味しいご飯、お酒が好きで100%アウトドア派。2021年2月に結婚、2022年1月に双子を出産予定。