生活を変えたデコアートとの出会い。資格取得で広がった新しい自分の活かし方

会社員として働きながら、「何かを始めたい」という想いを持っていたという佐伯さん。細やかな作業が得意だということを活かしながら新しいことを探していた佐伯さんは、ある時デコレーションアートに出会ったといいます。その後、スクールに通ってデコアートの資格を取得し、現在はデコデザイナーとインフルエンサーの2つの軸で活動されています。

ーーデコデザイナーとして本格的にお仕事を始めるようになったきっかけは何ですか？

佐伯さん：はじめは周りの友人や、その友人に紹介してもらった人のものをデコレーションしていました。仕事というよりはスクールで習ったことを活かしていたという感じだったのですが、デコデザイナーとしての仕事が本格的にスタートしたのは、ブログに届いた企業さんからのメッセージがきっかけでした！プライベートな出来事をつづっていたブログだったのですが、そのなかに載せていた自分のデコアート作品を見つけていただいたのが始まりですね。

ーーさまざまなデザインを作っていくなかで、こだわっているポイントはありますか？

佐伯さん：デザインで使用するストーンはいろいろなサイズを使っていて、そのサイズの使い分けや配置にこだわってデコアートをしています。デコアートは、ただ同じストーンを置いているわけではなく、頭のなかで全て計算して配置しているんです。デザインによって、同じサイズのストーンを並べた方がいいもの、サイズの異なるストーンを並べた方がいいものがあるので、それを見極めながらデザインしています。ストーンの置き方によって見た目が全く異なってくるのが、デコアートの難しさでありおもしろさでもあると思います！

苦労の分だけ感じるやりがい。自分のスキルや感覚を後世に伝え、デコアート業界を盛り上げていきたい

自分の感覚でデコレーションのデザインを起こしていくという佐伯さん。繊細なデコ技術を必要とされる他にも、かかる時間や費用、作業による不調など、大変だと感じることが多いといいます。デコデザイナーとしての苦労している部分ややりがいを感じる瞬間もお聞きしました。

ーーデコデザイナーの仕事をしていて苦労している部分はありますか？

佐伯さん：デコアートで使っているストーンが販売終了したり、流通状況が変わったりするので、材料費の変動があることや、ひとつひとつのアートに時間がかかることなど、苦労していることはたくさんありますね。特に、フリーでお仕事をしているので、仕事を安定してとり続けるのが大変だなと感じています。依頼の数も波があるので、もちろん仕事が全くない時もありますが、最近は自然と声をかけていただいてお仕事に繋がることが多いです。自分から営業するのはあまり得意ではないのですが、周りの方に恵まれてお仕事ができているという感じですね。インフルエンサーをしていることで、それが仕事のきっかけにもなると思っているので、投稿をし続けることも大切にしていきたいと思います。

ーーいままでお仕事をしてきたなかでやりがいや達成感を感じたことは何ですか？

佐伯さん：デコアートの仕事はメールでやりとりをすることが多く、あまり人に会うことがなかったのですが、この間ドックスクールとコラボレーションをして作品の依頼を受けたことがありました。そのスクールに来ている方からオーダーをいただいて、そこで初めて依頼してくださった方と直接お話して、デザインからお渡しまでを行いました。完成した作品を見て喜んでいる姿を目の当たりにした時に、やりがいを感じました！顔が見れるってこんなにも素敵なことなんだと思いましたね。

ーー佐伯さんが今後チャレンジしたいと思っていることを教えてください！

佐伯さん：デコアートの仕事を個人でやっていくなかで、このスキルを繋げていく人がいたらいいなと思うことが増えてきました。なので、自分のデコのスキルや感覚を誰かに教えて育てていけたらいいなと思っています。デコデザイナーの人口って思うよりも少なくて、検索をしたときに主要な人たちが出てくるくらいなんですよね。まだまだ発展途上な分野だと思うので、技術を伝えていくことでデコレーション業界を盛り上げていきたいです。個人的には、今後大きなデコアート作品も作っていきたいなと思っています！