友人を訪ねた先のロサンゼルスでヨガに出会ったという京乃ともみさん。ヨガによってカラダと心が健康になっていく体験に惹かれ、ヨガ講師の資格を取得したといいます。今ではヨガインストラクターとして、さまざまな企業の健康イベントや本の出版、テレビや雑誌などのメディアでも活躍されています。インタビューでは、京乃さんがインストラクターになるきっかけのエピソードやこれからの目標についてお聞きしました!
日本より5年ほど健康ブームが早いと言われているアメリカ。有機野菜やスムージーなどの健康文化がまだ日本に流れてきていない頃に、京乃さんは友人を訪ねてロサンゼルスを訪れ、“ヨガ”という新しい文化に出会います。ヨガを通して心がスッキリする体験に感動し、そのヨガ人生をスタートさせました。ヨガでの心身の変化からカラダと心が繋がっていることを再確認した京乃さんは、心の健康にもアプローチできるヨガの魅力にどんどん惹かれていったといいます。
ーーヨガと出会ったことで変わったなと思うことはありますか?
京乃さん:22歳の頃、ハワイにヨガの資格を取りにいきました。ハワイといっても空港からバスで2時間ほど離れた田舎でした。環境になかなか慣れなかった私は、日本とは違う現地の雰囲気にただただ圧倒されていたんです。そんなとき、ヨガの先生に『自分の価値観で人をジャッジしてはいけない』と言われました。当時はまだ『多様性』というワードが流行る前でしたが、ジェンダーに縛られない人も多くいて、もっといろんな国のいろんな人を知りたいと気持ちが変わっていきました。それから、現地で知り合った人の国にいくことを繰り返しました。気づいたら32カ国も回っていましたね!
ーー働いては知り合いの国へ訪れる生活からインストラクターへ転身したきっかけは何ですか?
京乃さん:私がヨガの資格を取った次の年に、3.11が起こりました。自分もボランティア活動をして被災地の復興に貢献したいと考えていたとき、JFAの方に企画をしていただいて仮設住宅の方にヨガイベントを行うことになったんです。イベントが終わったあとに喜んでいる姿を見たり、ヨガに興味をもった等の声をたくさん聞いたりして、すごく充実感を感じました。ヨガで整う体験をシェアして『ありがとう』といってもらえるインストラクターの仕事はすごくいいなと思ったのがきっかけです。
被災地での経験をきっかけにインストラクターとしての生活を本格的にスタートさせた京乃さん。今では企業のヨガクラスやテレビ番組でのヨガレクチャー、書籍の出版など幅広く活動しています。アクティブに仕事をしていくとともに、ママインストラクターとしても自分らしさを発揮していきたいと語ります。
ーーヨガインストラクターをしていて、やりがいを感じることは何ですか?
京乃さん:フリーで仕事をしていくなかで、ヨガを教えるターゲットや方針、プログラムを独自で決めていきます。全て自分で決めてお仕事をしていくのは大変ですが、ヨガに触れて楽しさに気づいてもらえた瞬間にやりがいを感じます。普段からヨガをやっているという人よりは、ヨガの経験はないけれどやってみたら『めっちゃいいじゃん』って言ってくれる人にヨガを伝える方が好きですね。今後もヨガと人を繋ぐ架け橋になるようなお仕事をしていきたいなと思っています!
ーー本を出版されていますが、本を出すまでの経緯を教えてください!
京乃さん:もともと読書が好きだったということもあって、自分の活動の集大成としていつか本を出したいなと思っていました。そこで3つ書籍の企画を作成して、自ら出版社に売り込みに行ったんです!そこで通ったのが、企業のクラスでやっている簡単なヨガの企画でした。帯にいくつか企業名が入っているのですが、その交渉も自分で動きました。自分で勇気を出して売り込んだものが形になったのは本当に嬉しかったですね。
ーーママヨガ講師として掲げる今後の目標はありますか?
京乃さん:みんなで社会活動を和気あいあいとやるようなコミュニティを作りたいなぁと考えています。私が自分に今できることを体現することで、生徒さんたちにも自分らしさみたいなものを見つけてもらえたらいいなと思います。こうしなきゃいけないとかいう固定概念にあまり縛られずに、流れに身を任せながら自分らしさを探求していきたいですね。
ヨガ講師。著書「働くみんなの1分すぐ楽ヨガ」がベストセラー1位になり、タイ・台湾・中国で翻訳版を出版。大好きなスヌーピーとコラボレーションした監修ヨガ本「心と体が軽くなる SNOOPYといっしょにヨガ」も好評発売中。